DNSサーバ
DNS (Domain Name System) サーバーとは、WWW サービスでも用いられる URL のようにインターネットないしはイントラネットに接続されており、 IP アドレスを供給されている各コンピューターに対して唯一の名前 (
www.i-sys.bizなど)を付加するサーバーです。
DNSサーバ設置例
DNSサーバは通常プロバイダから割り当てられたものを利用します。しかし、社内に例えばウェブサーバのようなサーバ名の名前解決が必要なサービスを提供している場合には別途DNSサーバを設置する必要があります。
また、事務用端末などクライアントが多数存在する場合にはDNSの問い合わせトラフィックが少なからずネットワーク帯域を消費します。このような場合には社内DNSサーバにキャッシュサーバ機能を持たせることで、トラフィック軽減を図ることが可能です。
公開サーバの必需品 ~DNSサーバの役割~
各ネットワークカード (NIC) は唯一の個体識別アドレス (MAC Address) が与えられており、これによってネットワーク経路等を識別するわけですが、TCP/IP プロトコルを用いる現在のネットワークでは IP アドレスを付加することによりそのコンピューターをネットワーク全体から捜し出せるように構築されてきています。
この IP アドレスは、現在主流のもので 4 バイトの数字 (192.168.0.1 等) で構成されており、今後主流になると見られている IPv6 では、128 ビット(=16 バイト) のアドレスを用いるため、約 35 兆ものネットワークアドレスを割り当てることができます。これらのアドレスを人間が記憶できれば良いのですが、意味を持たない英数字を理解するのが困難であるため、DNS サービスが考案されました。より覚えやすい英単語や最近では日本語、韓国語などといったさまざまな言語を用いることによりコンピューターの名前を定義できるようになっており、ネットワーク利用の簡便性を高めることができています。
各部署ないしは基幹にデータベースサーバーがある場合にはネットワークのセキュリティーを考慮した経路設定ならびに DNS アクセス設定を行うことが可能であり、Web サーバーを構築されている場合には DNS の設定によりアクセスの負荷分散を行うことも可能です。
導入の流れ
1. 現行ネットワークを各部門毎にきりわけ、新規に導入されるコンピューター、インターネット接続必要の有無、ファイアーウォールを考慮したセキュリティーポリシーの見直し。 |
2. グローバル IP を付加されるネットワーク、プライベート IP を付加されるネットワークに分類、DNS に対するアクセス制限、RFC に基づいたネットワーク設計 |
3. 静的 DNS の設計と共に動的 DNS の導入検討を行い、アクセス制限を検討 |
4. 仮想ネットワーク構築、各部の試験運用からサービスの妥当性を検討、本格導入へと移行。 |
アプリケーション
ISC-BIND 8
ISC-BIND 9
対応OS
- FreeBSD
FreeBSD 5.x、FreeBSD 6.x
- Linux
RedHat Enterprise Linux、Fedora Core、OpenSUSE、CentOS、Ubuntu